おたぎ念仏寺(おたぎねんぶつじ)は、1200体の表情豊かな羅漢像(らかんぞう)が並び、訪れる人々の心を和ませてくれる「癒しの寺」として知られています。
今回は、そんなおたぎ念仏寺の見どころを写真とともにご紹介します。
京都駅からおたぎ念仏寺へのアクセス
京都駅からおたぎ念仏寺へ行くには、電車とバスを利用するのが便利です。
JR嵯峨野線(さがのせん)は、32番、33番のホームから出発します。
京都駅からは、約20分で到着します。
改札を出たら左に進み、南口から駅を出ます。
こちらは「野々宮」のバス停のGoogle mapです。
おたぎ念仏寺は、バス停のすぐ目の前です。
入り口には立派な仁王像もあり、迫力がありました。
おたぎ念仏寺の見どころ
入場してすぐの階段を登っていきます。
階段を上ると、すぐに「羅漢(らかん)像」と呼ばれるたくさんの石仏たちが出迎えてくれます。仏教でいう「羅漢」とは、煩悩(ぼんのう)をすべて断ち切り、悟りを開いたお坊さんたちのこと。おたぎ念仏寺には、なんと1200体もの羅漢さんがいらっしゃいます!
階段を上りきった先には、本堂があり、そこにもまた多くの羅漢さんが待っています。おたぎ念仏寺を語るうえで外せないのは、実は1950年の台風でお寺が廃寺となり、かつて「京都一の荒れ寺」とまで言われたことがあるんです。でも、今境内に並んでいる1200体の羅漢さんは、寺の復興を願って1979年から10年間、一般の参拝者によって彫られたものだそうです。これにはびっくりしました。今の美しいお寺からは、かつての姿なんて想像もできないくらいです。
一般の人が彫ったとは思えないほど、それぞれの羅漢さんが本当に個性的で、どことなくジブリの世界に迷い込んだような感じさえします。時を経て苔むした姿も、味があって素敵です。
羅漢さんたちの表情はとても優しくて、見ているだけで心がほぐれていくようでした。みんな顔つきが違うので、一つひとつ見て回るのが楽しかったです。
こちらは、猫(?)を抱いている羅漢さん。
杯(さかずき)を交わして、一緒にお酒を飲んでいる羅漢さん。その表情が何とも癒されます。
帰り道に見えてくるのが「三宝の鐘(さんぼうのかね)」です。多くのお寺に鐘はありますが、3つの鐘が並んでいるのはなかなか珍しいみたいです。周りの苔とのコントラストがまた印象的でした。
階段を下りた先にも、たくさんの羅漢さんがいます。特に、両手を高く上げて大笑いしている羅漢さんがいて、その姿がなんとも楽しそうで、心に残りました。
おたぎ念仏寺の基本情報
近くには、嵐山竹林の小径、嵐山モンキーパーク、天龍寺などの観光スポットもあります。もし興味があれば、以下の記事もあわせてご覧いただけると嬉しいです。