二条城(にじょうじょう)は、1603年に徳川家康によって建てられたお城です。京都に滞在中、徳川家康が宿として使用したと言われています。また、二条城は世界文化遺産にも登録されており、美しい障壁画(しょうへきが)や壮大な庭園が魅力です。
今回は、そんな二条城の見どころを写真とともにご紹介します。
京都駅から二条城へのアクセス
京都駅から二条城へ行くには、バスを利用するのが便利です。
バスターミナルは、京都駅の中央口を出たすぐの場所にあります。
B2と書かれた標識が目印です。
京都駅からは、約15分で到着します。二条城は、バス停のすぐ目の前にあります。
入り口の門は重要文化財に指定されており、現存する門は1662年頃に建てられたそうです。
二条城の見どころ
チケット売り場を通り過ぎると、最初に目に入るのが二の丸御殿(にのまるごてん)の入り口「唐門(からもん)」です。この門は1625年に建てられました。
門には、長寿や良い兆しを象徴する鶴や松、竹、梅の美しい彫刻が施されており、華麗で色鮮やかな装飾が見事でした。
唐門をくぐると、将軍が滞在した「二の丸御殿(にのまるごてん)」があります。日本に現存する同様の御殿はわずか4つしかなく、その中の1つが二条城です。他には、川越城(かわごえじょう)(埼玉県)、高知城(こうちじょう)(高知県)、掛川城(かけがわじょう)(静岡県)に残っています。
二の丸御殿は、武家住宅の様式「書院造(しょいんづくり)」の代表例であり、日本の建築史上非常に重要な建物として国宝に指定されています。
内部は、床の間(とこのま)や作り付けのテーブルなど、装飾機能が整った書院造で、美しい障壁画や多彩な彫刻で華やかに飾られています。特に、将軍の居住空間にふさわしい豪華で美しい雰囲気が印象的です。二の丸御殿には3600面を超える障壁画があり、そのうち1016面が重要文化財に指定されています。金箔(きんぱく)を背景に描かれた虎や松、桜などの絵がとても美しかったです。
残念ながら内部の写真撮影は禁止されているため、ブログで直接ご紹介することはできませんが、その豪華さをぜひ現地で直接体験してみてはいかがでしょうか。
また、内部の部屋にはところどころに将軍や武士の模型が置かれており、当時の様子を想像することができました。さらに、二の丸御殿の廊下を歩くと、足元から「キュッキュッ」と音が鳴るのも面白い体験でした。
御殿を抜けて奥に進むと、見事な「二の丸庭園(にのまるていえん)」が広がります。古典的な書院造りの庭園で、中央には極楽浄土を象徴する「蓬莱島(ほうらいじま)」があり、その両脇には鶴島(つるしま)と亀島(かめしま)が配置されています。
京都の街並みを一望できる展望所もあり、素晴らしい景色が楽しめます。
また、二条城の敷地内には約90本の梅の木が植えられてます。
早春には白梅(しらうめ)や紅梅(こうばい)、桃色梅(ひばいしょう)など色とりどりの花が咲き、香りとともに楽しめます。二条城の梅の見頃は、例年2月中旬から3月中旬ごろです。
二条城の基本情報
近くには「京都御所」などの観光スポットもあります。もし興味があれば、以下の記事もあわせてご覧いただけると嬉しいです。