伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)の最大の見どころは、朱色(しゅいろ)の鳥居が連なる「千本鳥居(せんぼんどりい)」です。インスタ映えする、フォトジェニックな京都を代表する風景ですね。無数の鳥居が朱色のトンネルを作り出す幻想的な光景は、まるで別世界に迷い込んだかのような気分になります。
今回は、そんな伏見稲荷大社の見どころを写真とともにご紹介します。
京都駅から伏見稲荷大社へのアクセス
京都駅から伏見稲荷大社へ行くには、電車を利用するのが便利です。
JR奈良線は、10番ホームから出発します。JR稲荷駅に急行は停まりませんので、各駅停車に乗る必要があります。
JR稲荷駅は、京都駅から2番目の駅で、所要時間は約5分です。伏見稲荷大社は、駅のすぐ目の前にあります。
伏見稲荷大社の見どころ
伏見稲荷大社に入ってすぐ目に飛び込んでくるのが「楼門(ろうもん)」と呼ばれる大きな門です。国の重要文化財にも指定されていて、記念写真を撮るにはぴったりのスポットの1つですよ。
少し歩くと本殿があり、多くの人がここでお祈りをしています。神社に行くと気持ちが落ち着くという人は多いですよね。何かの本で読んだのですが、手を合わせてお辞儀をするという丁寧な動作が、自然と呼吸を深くして、感謝の気持ちを引き出してくれるそうです。ちなみに、神社でお祈りする時は、自分の願いをお願いするだけでなく、他の人への感謝や、自分自身への誓いを立てるのも縁起がいいそうです。
稲荷神社(いなりじんじゃ)の敷地内には、あちこちに狐の像が見られます。狐は稲荷神の使いで、稲荷神は農業の神様なんだそうです。
狐の像にはいろいろなバリエーションがあって、よく観察してみると面白いですよ。
苔(こけ)に覆われた像もあって、これもまたいい雰囲気でした。
少し進むと、いよいよ千本鳥居のスタート地点にたどり着きます。この鳥居は願いが叶うように奉納されたもので、赤い色は魔除けの意味があるそうです。
名前は「千本鳥居」ですが、実は伏見稲荷全体には1万本近くの鳥居があるんです!千本鳥居は京都を代表する人気のフォトスポットなので、たくさんの観光客が訪れます。記念写真を撮るなら、早朝に行くのがベストですよ。人が少ない時間なら、思い通りの写真が撮りやすいです。
鳥居の入り口から20分ほど進むと、奥社奉拝所(おくしゃほうはいしょ)に到着します。ここは山登りのスタート地点です。時間と体力があれば、山頂まで挑戦してみるのもいいかもしれません。ゆっくり休憩しながらでも、2時間ほどで一周できるコースです。
奥社奉拝所には「おもかる石」という石があり、願い事をして持ち上げた時に予想より軽ければ、その願いが叶うと言われています。ちなみに私が持ち上げた時は、かなり重かったです(笑)
しばらく歩くと、頂上まで1/3くらい進んだところに池が見えてきます。
このエリアにはお土産を売っているお店もあって、多くの人が立ち寄っていました。
お店の方によると、日本人にも外国人観光客にも一番人気は、写真にある鳥居のマグネットだそうです。
稲荷山(いなりやま)は標高233mと低めの山ですが、自然に囲まれたパワースポットです。鳥のさえずりが響く静かな森の中、神聖な雰囲気を楽しむことができます。
山を半分ほど登ると、「四ツ辻(よつつじ)」という、鳥居越しに京都の街並みが一望できる絶景ポイントに到着します。ここでは多くの人が、景色を眺めながら休憩していました。
四ツ辻からは、いくつかの道に分かれています。
「田中社(たなかしゃ)行き」と書かれた方向に進むと、市内を一望できる「荒神峰(あらかみほう)」という展望台があります。
また、四ツ辻から山頂までは2つの道があり、どちらも豊かな自然に包まれています。個人的には、右側の道の方が登りが緩やかで、楽に感じました。
標高233メートルの頂上には小さな神社があり、四ツ辻から戻る際は同じ道を通ることも、別のルートを選ぶこともできます。
帰り道には、縁結びで有名な荒木神社(あらきじんじゃ)があります。縁結びは、実は男女関係だけでなく、人間関係全般に良いとされているそうです。
伏見稲荷大社の基本情報
近くには東福寺などの観光スポットもあります。もし興味があれば、以下の記事もあわせてご覧いただけると嬉しいです。