銀閣寺(ぎんかくじ)は、世界文化遺産に登録されてて、京都を代表する非常に人気の高い観光スポットとなっています。銀閣寺は、金閣寺(きんかくじ)をモデルにして作られていますが、華やかな金閣寺とは対照的な、落ち着いた雰囲気が特徴のお寺です。整然と形作られた白砂(しらすな)や青々とした苔(こけ)が調和した庭園、禅寺の静かな雰囲気が生み出す美しさが印象的です。穏やかな気持ちになれる銀閣寺。このような落ち着いたスポットも京都の魅力の一つです。
今回は、そんな銀閣寺の見どころを写真とともにご紹介します。
京都駅から銀閣寺へのアクセス
京都駅から建仁寺へ行くには、バスを利用するのが便利です。なお、銀閣寺は、正式名称は「東山慈照寺(とうざん じしょうじ)」といいます。Google mapでも、銀閣寺で検索すると、東山慈照寺という名前が表示されますが、これは銀閣寺のことです。
バスターミナルは、京都駅の中央口を出たすぐの場所にあります。
A2と書かれた標識が目印です。
京都駅からは、約35分で到着します。
上の写真が銀閣寺の入り口です。この日は、入り口も紅葉がまだ少し残っていて、いい雰囲気でした。
銀閣寺の見どころ
入り口に入って少し進むと、銀閣寺の象徴である銀閣(ぎんかく)(観音殿(かんのんでん))の建物が見えます。銀閣のそばには、波打つ川のように砂を敷いた「銀沙灘(ぎんしゃだん)」と、富士山の形に砂を盛った「向月台(こうげつだい)」があります。
これらは、月を楽しむために作られたとされています。銀沙灘は月の光を反射させるため、向月台は月を眺めるために作られたと言われています。独創的で他に例のない庭園は、銀閣寺の大きな見どころだと思いました。
銀閣は、金閣寺、西本願寺(にしほんがんじ)とともに京の三閣(さんかく)と呼ばれています。銀閣は、2階建てです。
1層目は、約14〜16世紀の武家の住宅形式で作られています。かつては住居として使われていました。2層目は仏堂になっていて、観音菩薩(かんのんぼさつ)がまつられています。銀閣の屋根の頂点には「鳳凰(ほうおう)」がいます。観音菩薩を守っているとされています。
銀閣の前は、落ち着いた雰囲気の庭園が広がっていました。天龍寺(てんりゅうじ)もそうですが、禅寺のお庭の雰囲気は心が安らぐので好きです。
庭園の奥にある建物は、東求宮(とうぐどう)と呼ばれています。元々は書斎として使われていましたが、後に茶室(ちゃしつ)として使われるようになったそうです。現代の茶室の原型とも言われ、国宝に指定されています。
順路に沿ってさらに奥に進むと、自然に湧き出る水の井戸があります。ここの湧き水は、なんと将軍がお茶を入れるのに使われたそうです。この小川は、銀閣寺の庭園内にある池につながっています。良質の湧き水は今も湧き出ており、現代のお茶会にも使われています。周りも物音がほとんせず、静かな雰囲気でした。
順路に沿って進むと、「展望所」があります。展望所からは銀閣寺の建物や庭園、そして京都市街が一望できます。こちらからの眺めも最高で、銀閣は、遠くから見下ろしても美しく見えました。
銀閣寺の基本情報
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