龍安寺(りょうあんじ)は、白砂(しらすな)の上に15個の石が並ぶ「石庭(せきてい)」で世界的に有名です。静かで厳かな雰囲気が漂っていて、リラックスしながら石庭を眺めたい方にぴったりの観光スポットです。
今回は、そんな龍安寺の見どころを写真とともにご紹介します。
京都駅から龍安寺へのアクセス
京都駅から龍安寺へ行くには、バスを利用するのが便利です。
バスターミナルは、京都駅の中央口を出たすぐの場所にあります。
B2と書かれた標識が目印です。
京都駅からは、約40〜45分で到着します。終点のバス停です。
上の写真が龍安寺への入り口です。
門のすぐそばにある建物がチケット売り場です。
龍安寺の見どころ
石庭は、近年エリザベス女王やAppleの創業者スティーブ・ジョブズに絶賛されたことから、海外でも広く知られるようになりました。石庭には15個の石が置かれていますが、面白いことに、どの角度から見ても石は14個しか数えられないそうです。これは偶然の産物ではなく、「不完全な庭」を表現するために、あえてこのような配置にしているとのことです。
東洋では「完璧」を表す数字が15だから、そこから1を引くことで「完璧ではない」、つまり不完全さを表現しているんですね。この理由を知ると、ますます自分の目で確かめたくなりますよね。日本には「物事は完成した時点から崩壊が始まる」という考え方がありますが、日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)などでも建物をわざと不完全なままにすることがあるんです。龍安寺の石庭も、そんな意図で造られているのかもしれません。
この石庭は、「枯山水(かれさんすい)」と呼ばれるスタイルの日本庭園で、水を使わずに砂や石だけで水の風景を表現しています。
石庭の反対側には、有名な「つくばい」という石があります。これは、茶室に入る前に手を洗う場所として使われていました。
つくばいの表面には、「吾唯知足(われただたるをしる)」という禅の格言が刻まれています。この言葉は「ないものではなく、あるものに満足することを知れば、心は豊かになる」という意味だそうです。禅について調べてみると、自分自身を見つけることが大切なんですね。他人を崇拝するのではなく、自分を信じ、「本当の自分」を知って自分らしく生きることが、禅の目標なんだそうです。
鏡容池(きょうようち)も素晴らしい眺めです。この池は境内の南側を占める大きな池で、平安時代には貴族が舟を浮かべて歌や踊りを楽しんだとされています。
龍安寺の基本情報
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