建仁寺(けんにんじ)は京都最古の禅寺(ぜんでら)。多数の貴重な絵画や美しい禅庭(ぜんてい)を鑑賞することができる、美術館のようなお寺です 。
今回は、そんな建仁寺の見どころを写真とともにご紹介します。
京都駅から建仁寺へのアクセス
京都駅から建仁寺へ行くには、バスを利用するのが便利です。
バスターミナルは、京都駅の中央口を出たすぐの場所にあります。
D2と書かれた標識が目印です。
京都駅からは、約10〜15分で到着します。
上の写真が建仁寺の入り口の1つです。
建仁寺の見どころ
建仁寺は、世界の観光客で賑わう祇園(ぎおん)の花見小路(はなみこうじ)の隣にあるとは思えない、静かで落ち着いた場所です。
こちらが絵画や禅庭を鑑賞することができるメインホールの入り口です 。
建仁寺には、趣(おもむき)の異なる3つの庭園があり、そのどれもが個性的です 。こちらは「大雄苑(だいおうえん)」という1940年に作られた庭。縁側に座ってゆっくり眺めながら休んでいる方が多かったです 。
庭の中で一番背の高い「主石(しゅせき)」に雨の水滴が落ち、川、そして海になり、最後は渦になる様子が白砂(しらすな)で描かれているのだそうです 。
上の写真は〇△□乃庭(まるさんかくしかくのにわ)と呼ばれる庭です 。禅には四大思想「地水火風(ちすいかふう)」があり、 「地」と「水」と「火」を表現した庭。「地」=□/井戸、「水」=○/苔(こけ)と椿(つばき)、 「火」=△/白砂だそうです 。「風」は庭を吹き抜けていくので、形あるものはないんですって。
こちらは潮音庭(ちょうおんてい) 。廊下に囲まれた庭で、東西南北すべてが正面になるよう作られています 。落ち着いた雰囲気で、ここで椅子に座ってゆっくりくつろいでいる方が多かったです 。
ぐるりと廊下を歩いてみて自分が一番「綺麗」と思う風景を探してみると、楽しいかもしれません。
お寺のなかには、美術館のようなアートがたくさんありました。
見事な桜の絵です 。
襖(ふすま)に水蓮(すいれん)の花模様がずらりと並んでいます。美しいです。
龍のふすま絵も見事です。
建仁寺を代表する作品が、日本では有名な風神雷神図(ふうじんらいじんず)。風神は風を司り、雷神は雷を司る神。 特に風神は古代インドでは生命あるものすべてに福徳を授ける神ということから子孫繁栄を与える神として解釈されてきたそうです 。
山やお花の絵が素敵で、静かな雰囲気でゆっくり鑑賞でき、心がほっこりしました。
経路に沿って進むと、法堂の天井には、龍の水墨画(すいぼくが)が描かれています 。実際に見るとその大きさと迫力に圧倒されました。京都ではいくつかのお寺で天井に描かれた雲龍図(うんりゅうず)を見れますが、個人的には建仁寺のが1番迫力がありました。
建仁寺の基本情報
近くには、八坂庚申堂、二寧坂、八坂神社、清水寺などの観光スポットもあります。もし興味があれば、以下の記事もあわせてご覧いただけると嬉しいです。